フラフラ

素朴なもの。純朴なもの。美しいもの。この辺を兼ね揃えるとしたら幼児か一部のお年寄りくらいかな。

お年寄りがフラフラと歩いている。可愛い。可愛さは未完成なもの。未完成でいることの無防備さ。

未完成はいつだって自分自身を苦しめる。でもそれは時々誰かを癒す。

お年寄り。あと何年生きるのだろう?もう永くはないだろう。そんなフラフラ歩きじゃね。

幼児もお年寄りもそう。一人で生きることが心許ない存在は、僕の持て余した愛情を呼び起こしてくれる。持て余した優しさを呼び覚ましてくれる。

お陰で僕も僕自身を肯定することができるというわけだ。よく出来てる。